ワン・ヴォイス
One Voice

CD
2.BMGビクター BVCA-7309(12/16/94)(再発売)
3.日本フォノグラム 32RD-56(86/5/5)(初CD化)
*Bonus Track(98/11/24再発売の米国盤に収録)
Catalog No.07822-19042-2
LP
1. 日本フォノグラム 20RS-31 (LP:1979)

*これまでと少し趣を異にするこのアルバム、「サンデイ・ファーザー」や「人生は航海(シップス)」など人生を歌ったものを目立ちます。その一方で、バリーらしいアレンジの「雨降り」や「二人でスロー・ダンス」のポップチューンも聞き逃せません。なお、アウトテイクだった「They Gave Into Blues(ブルースを歌って)」は良い曲です。(senchan)

帯の宣伝

・バリー・マニロウが全精力を傾けて作り上げた大傑作!!男性ヴォーカリストNo.1の余裕と実力をフルに発揮し、愛と人生を歌い上げる!(32RD-56)

・「愛と微笑みの世界」以来約2年。バリー・マニロウが全精力を傾けて作り上げた大傑作!男性ヴォーカリストNo1の余裕と実力をフルに発揮し、愛と人生を歌い上げる!(LP発売時のオリジナルコピー)

曲目リスト

1.ワン・ヴォイス/One Voice
  (Barry Manilow)
バリーが寝ているときにメロディーが浮かんだと言う名曲。アルバムバージョンは自身の声で重ね録りをしていますが、コンサートでバックに合唱団を従えて歌うときもまさに感動的です。
2.二人でスロー・ダンス/(Why Don't We Try)A Slow Dance
  (Music: Barry Manilow/Lyrics: Bruce Sussman, Jack Feldman)
「コパカバーナ」の名コンビによる佳曲です。ブギー調の派手な導入部からゆったりとしたポップバラッドに変わる当たり、バリーファンとしてはぞくぞくしてしまいます。
3.雨降り/Rain
  (Barry Manilow/Adrienne Anderson)
雨降りといっても物理的に雨が降っているわけではなく、バリーお得意のラブ・ソング。ふたりの中が気まずくなったようすをバリー風のアレンジで聴かせています。
4.人生は航海(シップス)/Ships
  (Ian Hunter)
シンガー・ソングライターのイアン・ハンターの曲を取り上げたもの。両親が分かれて、別々の人生を行く父子の情景が浮かぶ佳曲です。バリー自身両親の離婚を経験しているだけに、この曲がしみじみと心に伝わってきます。このアルバム最大のシングルヒット曲となりました。
5.愛の手ほどき/You Could Show Me
  (Barry Manilow/Bruce Sussman, Jack Feldman)
エレキピアノの弾き語り風で、心地よい余韻を残してくれます。
6.愛なき日々/I Don't Want To Walk Without You
  (Jule Slyne/Frank Loesser)
フランク・レッサーものはバリーが時々取り上げていますが、その中で最もヒットしたのがこの曲です。1941年の作品です。古いアメリカン・ポップスはバリーにとても合いますね。
7.幸せは遠い昔/Who's Been Sleeping In My Bed
  (Barry Manilow/Marty Panzer)
原題はとても直接的なタイトルで、妻の浮気を分かってしまった夫が怒りを込めて怒鳴っている様子が目に浮かぶ古いディスコ調の曲。バリーもストレス発散をするかのように、フォルテでシャウトしています。
8.灰色の朝/Where Are They Now
  (Richard Kerr/John Bettis)
実は結構好きな曲です。John Bettisはカーペンターズにも沢山提供しているし、作曲のRichard Kerrも"Mandy"の作者。しっとりと美しいバリーらしいバラッドです。
9.ボビー・リー/Bobbie Lee (What's The Difference I Gotta Live)
  (Barry Manilow/Enoch Anderson)
お金と名声のためなら何でもやる少女ボビー・リーの悲哀を歌ったハードな曲。まさに今の世の中にピッタリ。"Copacabana"と同じように映画の一場面が浮かぶような曲です。
10.心の絆/When I Wanted You
  (Gino Cunico)
これはシンガーソングライターのGino Cunicoの作品を取り上げたもの。70年代のバリーのバラッドにしては珍しくシンセサイザーが効果的に使われています。とても雄大なバラッドですが別れの曲だけに悲しく聞えて来ます。
11.サンデイ・ファーザー /Sunday Father
  (Barry Manilow/Enoch Anderson)
子供たちの遊んでいる声に続くバリーの優しく語りかけるようなボーカルが印象的な落着いた曲です。これも"Ships"に通じる「離婚した父子」を歌ったもの。情景が容易に浮かんできます。名曲です、きっと。
12.ブルースを歌って/They Gave In To The Blues *
  (Barry Manilow/Marty Panzer)
リマスター盤に収録されたボーナストラック。それまでもシングルのB面などで聞けた曲だが、アルバムに収録されなかったのはなぜ?と思うくらいの佳曲です。バリーはいわゆるバラッドだけじゃない!ってこういう曲を聴くにつけ感じています。ただ、このアルバムはサンデイ・ファーザーの余韻で聴き終えたいですね。