愛と微笑の世界
Even Now

CD
3.BMGビクター BVCA-7308(12/16/94)(再発売CD)
4.日本フォノグラム 32RD-21(3/10/85)(初CD化)
5.Arista 07822-18916-2(1996再発売)<No Love For Jenny収録>
LP
1.東芝EMI IES-81025(LP:1978)
2. 日本フォノグラム 20RS-42(レーベル変更再発売)

帯の宣伝

・「コパカバーナ」「涙色の微笑」他、数々のヒット曲を生んだ永遠のベスト・セラー・アルバム!!32RD-21

・ラヴ・ミュージックを華麗に彩る音の魔術師、バリー・マニロウ!まばゆいきらめきに包まれてバリー・マニロウが感性豊かに創りあげたファンタスティック・ラブ・ワールド!(LP発売時のオリジナルコピー)

*全米第三位となったこのアルバムは、バリーの代表作と言って良いでしょう。運悪く当時チャート1位は「サタディ・ナイト・フィーバー」2位がクラプトンの「スロー・ハンド」だったので、3位に甘んじることにはなったけれど、グラミー賞"Album Of The Year"ノミネートなど、まさに1978年アメリカ音楽界を代表するアルバムの1枚と言って間違いなし。このアルバムまでは東芝EMIから発売。(senchan)
発売当時の音楽雑誌掲載広告

曲目リスト

1.コパカバーナ/Copacabana(At The Copa)
    (Music: Barry Manilow - Lyrics: Bruce Sussman, Jack Feldman)
日本人に最も馴染み深いと言えば、ミリオンヒットのこの曲です。ラテンリズムで楽しいこの曲は、日本でもカバーされたりとワールドワイドな大ヒットでした。のちに、TV映画化されたり、ロンドン・ミュージカル化されたりしていて、歌詞のストーリー性が面白いところです。敢えて苦言を書いておくと、このヒットが日本におけるBarryのイメージを決定付けて、バーミューダ・トライアングルや君はルッキン・ホットなどのアップテンポな曲のみにフォーカスがあたりがちになってしまったのは、プロモーションの失敗と言えるかもしれません。
2.夜のしじまに/Somewhere In The Night
    (Richard Kerr - Will Jennings)
ヘレン・レディも歌っていたこの曲。Barryにぴったりのビッグエンディングなバラッドです。ストリングスとピアノのアレンジも聞き応え充分で、R.KerrとW.Jenningsの黄金コンビの楽曲です。♪Come With Me♪
3.リンダに捧げるバラード/A Linda Song
    (Barry Manilow - Enoch Anderson)
当時のBarryの恋人Lindaへ捧げた静かなバラッド。バックのギターにはLee Ritenourがいます。♪Linda Never Looked Back At All♪の後半が「バッキャロー!」に聞こえます。(^^ゞ
4.涙色の微笑/Can't Smile Without You
    (Chris Arnold, David Martin, Geoff Morrow)
口笛で始まるこの曲もBarryの代表曲と言って良いでしょう。Carpentersもカバーしていますが、アレンジ・歌唱ともBarryバージョンが1枚も2枚もナイスです。コンサートでは、すっかり観客とのデュエットナンバーとなってしまいました。
5.朝もやの別れ/Leavin' In The Morning
    (Barry Manilow - Marty Panzer)
ロック・バラッド調のこの曲、歌詞の悲しさの割に明るく別れを告げています・・・。
6.あてのない旅/Where Do I Go From Here
    (Parker McKee)
この曲もCarpentersとの競作です。優しいピアノとストリングスのイントロからはじまり、リラックスしたBarryのボーカルが続き、もちろんスケールの大きなサビへとつながっていきます。私には、とっても癒しのメロディです。大好きな曲。
7.忘れえぬ面影/Even Now
    (Barry Manilow - Marty Panzer)
もう最初のピアノから鳥肌もので、Barryの細い体から感情がこぼれおちてきます。Barryを代表する珠玉のバラッドです。Aristaのプロモーションがもっと上手だったら、絶対トップ10ヒット間違いなしでした。私にとって、Barryと言えばEven Nowです!
8.去りゆく人/I Was A Fool (To Let You Go)
    (Barry Manilow - Marty Panzer)
のちのビッグバンドアルバムやシナトラトリビュートアルバムを彷彿とさせる、ジャズ調のバラッド。Barryの奥深さを感じさせます。
9.ルージング・タッチ/Losing Touch
    (Barry Manilow - Bruce Sussman, Jack Feldman)
優しいストリングスが印象的な穏やかな雰囲気のバラッド。Barryのメロウな歌唱もグッドです。
10.愛する人はひとり/I Just Want To Be The One In Your Life
    (Michael Price, Dan Walsh)
サビの部分でタイトルが歌われていますが、これが何とも親しみのあるメロディラインで、ついつい聞き入ってしまいます。コーラスの使い方もこの曲の盛り上がり具合にちょうど良い感じです。良いバラッドですよ。
11.よみがえる愛/Starting Again
    (Barry Manilow - Marty Panzer)
前曲の熱唱と非常に好対照なBarryのおさえ気味の歌唱が華麗で、まるでシャンソンのよう。
12.サンライズ/Sunrise
    (Barry Manilow)
この楽曲がこのアルバムの最後(オリジナル盤)に来て、心地よい余韻をもたらしてくれます。ボサノバ調というかラテン調のアレンジが沁みて来ます。
13.No Love For Jenny*
    (Barry Manilow - Adrienne Anderson)
1996年の再発CDのボーナストラック。

Words By Barry

Recording the EVEN NOW album is one of the happiest memories I have. Ron Dante and I, joined by the talented engineer Michael Delugg, seemed to be on a roll, each song exploding as soon as we began recording.

I remember "Copacabana" was irresistible from the start but became addictive after Alan Estes, our percussionist, contributed that signature cowbell.

I remember what a great thrill it was singing "I Was A Fool (To Let You Go)" with Artie Butler's brilliant orchestra.

And I remember beautiful Karen Carpenter stopping by the A&M control room to say hello. We played her "Can't Smile Without You" and she nodded and said, "That's going to be a number one record. I wish it were mine!"

Barry Manilow (1996)