恋はマジック(バリー・マニロウ・ファースト)
Barry Manilow I

LP
1.東芝EMI IES-80504
2.20RS-45 (LP:1973)
LP
モービル・フィデリティ盤
Mobil Fidelity Disc
Photo by Mr. Elton
CD
1.日本フォノグラム32RD-64(86/9/21)(初CD化)
2.BMG BVCA-7302(12/16/94)(再発売)
1973年にアリスタの前身Bell Recordから発売されたときのジャケット(表・裏)
Photo By Mr. Elton

帯の宣伝

・初々しいバリーの素顔がまぶしい。トリプル・プラチナアルバムに輝く記念すべきデビュー作!!ソフィスティケイトされた新しいアメリカのポップスの幕開け!(32RD-64)

・今やアメリカを代表するスーパー・エンターテイナーとしてポップス界に君臨するバリーマニロウの華麗なデビュー・アルバムここに登場!!
(LP発売時のオリジナルコピー)

*デビューアルバム"Barry Manilow I"は、実際には2枚目のアルバムが出て"Mandy"が大ヒットした後に、Aristaから再発売されたもの。本当は、Aristaの前身のBellから別のジャケットでデビューアルバムとして1973年に再発売されたもの。一部の曲はリマスタリングされているようです。ポップス全般に挑戦し試行錯誤していたBarryが浮かぶ好盤です。アレンジの才能が溢れていますね。(senchan)


曲目リスト

1.シング・イット/Sing It
    (Barry and Grandpa Joe Manilow/Times Square 1948)
1948年Barryがおじいちゃんとニューヨークのタイムズスクエアで録音した貴重な?音。今で言えば、カラオケボックスでCDを録音するようなもの?
2.うぶなジョーンズ/Sweetwater Jones
    (Music & Lyrics: Barry Manilow)
"Mandy"がBarryのデビューシングルと思っている人も多いでしょう。でも、これが本当のソロとしてのデビューシングルなのです。Barryの若若しいボーカルが新鮮です。
3.雨は激しく/Cloudburst
    (Leroy Kirkland - Jimmy Harris - Jon Hendricks)
ジャジーなナンバー。早口言葉でもやっているようで、初期のショーでは面白く演出していました。
4.うつろな日々/One of These Days
    (Barry Manilow)
本当にやわらかなバラッド。この曲はRay CharlesやDonny Most もカバーしています。
5.マイ・レディ/Oh My Lady
    (Music: Barry Manilow - Lyrics: Adrienne Anderson)
Barryにしては非常に異色なハードなポップス。ピアノも跳ねまくってます。
6.年上の貴女/I Am Your Child
    (Barry Manilow - Marty Panzer)
非常にシンプルなアレンジのバラッドですが、それだけに聞き手に伝わって来るものがあります。邦題では年上の貴女となってますが、コンサートで家族への感謝を込めて歌っているように、恋人へではなく家族への歌だと思います。
7.恋はマジック/Could It Be Magic
    inspired by Prelude in C Minor, F.Chopin

    (Barry Manilow - Adrienne Anderson)
もう何も語る必要はないですね。この歌が発売された時には当時のポップスファンはこの曲のパワーに圧倒されたと聞きます。コーラスの使い方やアレンジも素晴らしいです。のちにDonna SummerやTake That, Anna Maria Kaufmann, Bobby Enriquez等がカバーしています。Donnaバージョンは色っぽいので一度聞いてみてください。
8.夢のような7年/Seven More Years
    (Barry Manilow - Marty Panzer)
ちょっとしゃれた感じのバラッド。
9.フラッシュ・レディ/Flash Lady
    (Ron Dante - Marty Panzer)
元アーチーズ在籍のAORの雄の一人Ron Danteの作曲。彼とはこれから10作品を作り上げていきます。Ronに感謝。この曲、Barryにとっては最もハードなナンバー。Barryも頑張ってシャウトしてます。
10.フレンズ/Friends
    (Buzzy Linhart - Mark Klingman)
Bette Midlerもデビュー作(Barryプロデュース)で取り上げた楽しいナンバー。Barryのアレンジも光っています。
11.スウィート・ライフ/Sweet Life
    (Barry Manilow)
締めくくりは、「ママ聞いてよ。大物になってやる」みたいな歌詞のこの曲。デビューアルバムを飾るにふさわしい?力強い歌曲ながら、Barryらしい郷愁もただよいます。80年代のショーでもオープンニング・ナンバーとして印象的に歌われていて、好きな曲です。